お茶の間メディア

著:WEBライターマルチョウ

ー限定公開記事ー

服従の心理が生むサイコパスとは?あなたの心に潜む闇を暴く

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こんにちは。お茶の間研究室です。

 

今回のテーマは『服従の心理が招くサイコパス。あなたの心に潜む闇を暴く』についてです。これは心理学によって人間の心に潜むを暴いた内容です。

実際に世の中の会社員のほとんどがこの内容にあてはまり、いつ人が犯罪を犯してしまうかわからない。そんな内容になっております。

筆者もこの内容にはとても共感、納得し、会社員のパワハラや不正がなぜ無くならないのかよく理解できました。

今この記事を読まれている人も99%これらにあてはまる状態だと思いますので、心して最後までお読み下さい。

 

 

1.歴史的背景

まずはこの心理学が生まれた背景に過去の歴史が題材となりました。

それは”ホロコースト”と呼ばれるナチスドイツにユダヤ人が大量に虐〇された事件です。

内容として狭い部屋にたくさんのユダヤ人を入れ、いろんな方法でひたすら〇し続けるといった残虐なものでした。

その時の実務責任者の名前がアイヒマンと言います。

このアイヒマンは誰もがサイコパスで、普通の人間とは考え方が違うのだろうと思われていました。

しかしドイツが戦争に負けて裁判で真相が明らかになったが、彼の衝撃の素性が判明しました。

それはただただ平凡で従順な公務員だったのです。

残虐な悪は怪物的サイコパスからではなく、従順な一般市民から生まれ、意思がない服従は平凡から生まれます。

 

2.悪を証明した実験

恐ろしい極悪非道は平凡から生まれるという事を証明した実験が1961年に行われました。

実験内容としてはイエール大学で行われた一般市民を対象とした実験で、先生役、生徒役、学者役の3つに分かれ、主役として調査されるのは先生役の人です。

先生はイエール大学で募集した一般人で、先生役を代わる代わる行います。

そして生徒役と学者役はあらかじめ用意された役者さんで構成されています。

まずは個室に3人入り、電流の流れるイスに生徒が座る。簡単な単語のテスト問題を実施し、それを一般の先生役が監視をする役割を担います。

生徒が問題を間違うと先生約が目の前にあるスイッチを押し電流を流します。

問題を間違える度に電流は強くなり、ピリッ→不快→痛くて声がでる→中止をお願いする→激しく絶叫→死を感じる、という設定になっています。

しかし実際には電流は流れておらず、全て役者さんの演技になります。

先生役の人は一般市民なので、役者さんの迫真の演技にボタンを押す事に迷いが出たり、ダメでしょって言ったり、中止を願う者も出たりしました。

そこで登場するのが学者役の人で、ただただタンタンと「いいから続けて」とか「価値のある実験だ」と「痛がっているように見えるけど体には損傷はない」と言って電流を流すことを促してきます。

この実験により、一般市民が権威のある人に促されると人を殺すレベルまで苦しめることがわかり、参加者の三分の二が最高レベルまで電流を流す結果となった。

これをミルグラム実験と言い、似たような研究が世界でいろいろ行われたが、全て同じような結果になりました。

 

3.この実験結果から学ぶ点

平凡から生まれる極悪非道な行為が生まれる状態とは何か?この状態はそもそも何なのか?その答えは「エージェント状態」。人は恐ろしい行為だとしても文句を言いながら、なんだかんだ実行してしまいます。
エージェン状態とは?代理人状態のことで、権威ある者の代理人という考え方が生まれ思考が停止し、指示されるがまま実行してしまうことです。

つまりは権威ある人の声が大きく聞こえ、被害を受ける者の声が小さく聞こえます。そして責任感も無くなり、結果の良し悪しよりも指示を実行することに意識します。

そして後戻り出来なくなると自分を正当化し、被害者を悪者として考えます。

これによく似た現代の現象が、詐欺グループによる犯行や顧客との不正契約などです。

 一度組織に入ってしまうと犯罪だとわかっていても、権威ある者に促されるとやってしまい、最終的には「騙される人が悪い」だとか「自分はただ指示されやっている」など自分を正当化し、実行します。

 

4.会社員にも起こりうる点

この実験から会社員にも起こりうる身近な共通点、それは「パワハラ上司」です。

パワハラ上司は権威ある者として認知され、例え他の同僚や先輩が助け船を出したとしてもその声は小さく聞こえ、本人の耳まで届きません。

そして顧客のためという考えはなくなり、指示されるがまま仕事をしてしまいます。

食品会社で言えば、例え材料が腐っていても上司が使えと言えば使ってしまいますし、契約に関しては、顧客に不利な条件でも契約して来いと言われれば契約してしまいます。

この様に会社員は知らず知らずの内にこのエージェント状態に陥っている人はたくさんおり、知らず知らずの内に犯罪に手を染めてしまいます。

この記事を読まれている人もピンッとくる人も多いのではないでしょうか?

 

まとめ

この状況を防ぐには権威あるものには疑ってみる心が大事です。そして権威ある者はあなたの人生において重要な人物ではないので、従わなくても生きていけます。

日本人は特に終身働かなくてはいけないだとか上司の命令は絶対だとか間違った考えを持ちやすいですが、みんな対等だという事を忘れないで欲しいです。

今ブラック企業へ勤めている人やパワハラを受けている人は、自分以外にも被害者を作ってしまっていることに気づき、その負の連鎖を断ち切ってください。

あなたの人生は会社のためではなく、あなた自身のものです。