リカレント教育とは何?終身雇用廃止に向けて年収アップとスキルアップを図る
今回のテーマは『リカレント教育とは何?大人の学び直しについて』です。最近よく耳にするリカレント教育ですが、現代においてすこしづつ注目されるようになりました。その代表的なコンテンツはオンラインサロンなどのオンラインを中心とした教育です。
月額料金が安く様々な教育を受けることができ、また場所を選ばず教育を受けることが出来るので、人気が爆発しています。
そこで今回はリカレント教育の実態を知ってもらい、自身の再教育について考えてもらえればと思います。
1.リカレント教育が普及した背景
リカレント教育が普及してきた理由として、今回の新型コロナウイルスによって働き方や環境が大きく変化したことが関係します。
実際にリカレント教育を受けている社会人に聞いてみたところ、将来への不安や今までの当たり前が通用しないなどの理由が多くみられました。
それに加え経団連や日本企業NO.1のトヨタ自動車なども今までの雇用を見直し、終身雇用の廃止や年功序列廃止に伴う、能力成果主義へとシフトしています。
つまりはただ会社にいれば給与アップしていく時代の終わりを意味し、またスキルの低い人材は雇用しない考えが強く表れています。
また最近では海外の優秀な人材を採用する企業も増えてきていますので、このまま何も変わらなければ日本人は衰退していきます。
現に日本は先進国でありながら経済や産業が後退してます。
グーローバル500による世界企業ランキングで日本は、1994年の149社を頂点に現在では53社まで減ってしまい、日本企業の衰退が目に見えてわかります。
2.世界と日本のリカレント格差
こちらのグラフは2015年に行われた調査で、社会人になってからの大学入学率を表したものです。※OECDとは経済開発協力機構で現在は先進国38ヵ国が加盟しています。
OECD平均が16.6%ですから、日本はその平均値の8分の1になります。
この差によって日本は先進国からドンドン置いてきぼりにされ、産業の衰退が起きています。
特に最近ではAI技術産業が最も注目されていますが、残念ながら日本は全く勝てません。教育環境整備ができておらず、世界のIT大学ランキングで日本はTOP10にすら入っていない状況です。
ソフトバンクの孫正義氏もこの問題は非常にまずいと感じており、日本の未来はAIに掛かっていると言われています。
3.他国から学ぶリカレントへの環境整備
先進国の中でも教育制度が充実している国『スウェーデン』
スウェーデンの取り組みとして行われているのが、2年以上働いた者に対して教育を受けるための休暇制度を設けています。
また教育を受ける為のお金も支給され、大人でも学べる環境が整っています。
スウェーデンの失業率はヨーロッパの平均値と比べると決して低くはないですが、長期失業率で見ると約7%と平均値よりも圧倒的に低いです。
国全体での取り組みとなっているので、日本と比べると圧倒的にリカレントに対しての意識が違います。
ちなみに日本企業がリカレントに対しての意識がこちら☟
右のデータを見て頂くとわかりますが、本業に支障をきたし業務に生かせないと答えた企業が80%以上になります。
ここから見えてくるものは明らかなる『偏見と先入観』です。
日本企業の欠点は『やってもいないのにやらない理由』を見つけてしまうことです。
これは個人の意見からも汲み取れますのでこちらのデータをどうぞ☟
このデータでは『時間がない』『目指すキャリアがわからない』が大半を占めています。 時間がないと言う理由はやらない理由としてよく使われますが、通勤時間でのWEB学習や朝早く起きて1時間でも時間確保をすれば、学習は十分に可能です。
つまりは国民性として行動意欲が海外に比べると劣っているので、社会環境が変わらいと思われます。
4.リカレントで得られるメリット
まずは月に掛ける教育資金は平均1万円から5万円の間が多く、年収1000万円を超える人の6割がリカレント教育を受けています。
ここから見えてくるものはリカレント教育を受けた者は年収が上がりやすい傾向があります。
またポジション争いにも優位に立てる傾向があり、マネジメント教育を受けた者とそうでない者の管理職への昇進スピードも変わってきます。
つまりは社会的地位と収入を得やすくなるという事です。
5.リカレント教育のデメリット
日本での認知度が低く、場合によっては就職時に不利になる可能性があります。
一度退職し大学へ入り直した場合にブランクが発生します。面接時にブランクに対しての不安をツッコまれ、不採用に至ったケースが発生しています。
大学=遊びという考え方が現状としてあるかもしれません。
しかし、大学生活を送る上で学んだ事を活かし、何か自分で実績を作ってしまえばこの問題は解決するのではないかと思います。
まとめ
筆者の場合はオンライン学習などを取り入れ、1日2~3時間勉強して休日は5~6時間毎日行っています。
また朝は5時に起きて仕事に行くまでの間と通勤時間の往復1時間を活用しています。
必ず生活する上で「死に時間」と「優先順位」をしっかり管理できれば、時間の確保は十分可能と思います。
過去記事には学習方法や目標の決め方などを記述しておりますので、通勤中などに見てください。